医療現場の診療スピードを犠牲にしない、
最新の統合型セキュリティ対策
しんご歯科様
背景
- しんご歯科
院長 森慎吾 氏
医院の増築をきっかけに
平成14年開院の当院では、開院5年で患者様の数も増え、医院が手狭になっていたことから医院の増築を検討していました。
2007年夏、医院増築とともにネットワークの最適化も必要と考え、日ごろIT関連のメンテナンスやセッティングなどをお願いしていたネットクリエイツさんの提供する、コンピュータネットワークの構築・ネットワークセキュリティの導入を行いました。
既存の機器資産を有効に使いたい
従来は、医療情報を扱うネットワークと、インターネットを使うネットワークを別々に構築していましたが、既存の資産をどこからでも利用できるようにしたいと考えていました。
- 異なるネットワークでは複合機は利用できない。
医院の増築に合わせネットワーク機能を搭載した複合機(※)を導入する予定でしたが、複合機はネットワークが複数存在する場合、特定のネットワークからしか利用できないというものでした。
また当院では既にレセプトコンピュータやデジタルレントゲンを導入しており、これらのネットワーク構成を変更することは難しいということでした。
- 複合機
- プリンタ、スキャナ、コピー、FAXなどの機能を統合した機器。
医院で行う管理業務を最小限に抑えたい
セキュリティ対策などの管理業務は、なるべく外部の専門業者にアウトソースして最小限に抑え、日常業務に支障をきたすことなく院内LANを安全に利用したいと考えていました。
提案
院内LANの再構築
ネットワーク構成を再構築し、従来の医療情報を扱うネットワークとインターネットを使うネットワークを一元化することで、ファイルサーバやネットワークプリンタをすべてのPCから活用できるようにするという提案をさせていただきました。
そこで問題になるのが、医療情報を扱うネットワークの構成は変更できないという点と、ネットワークを一元化することで、より高度なセキュリティが求められるという点です。
既存のネットワークを生かした統合
医療情報を扱うネットワークの構成は変更できないということなので、医療情報系ネットワークは従来の構成をそのまま活かし、インターネット系ネットワークを医療情報系ネットワーク構成に沿わせるかたちで構成しなおしての統合を提案させていただきました。
- UTMと遠隔管理によるセキュリティ対策強化のイメージ
UTM機器の導入
院内のネットワークでは重要なデータが利用されるため、ネットワークを統合して一元化した際には、各クライアントのセキュリティ対策はもちろんのこと、ネットワーク内のデータについてもセキュリティの確保が必要になります。
そこでUTM(統合脅威管理)機器の導入を提案させていただきました。UTM機器を院内LANとインターネットとの接点に置くことによって、外から入ってくる通信だけでなく、出ていく通信も監視するため、ウイルスやWinnyのようなファイル交換ソフトの使用による情報漏えいを防ぐことができます。
また、UTM機器を設置しただけでは安全性は保たれません。高い安全性を保つためには、ウイルス定義更新、アラート監視などの運用管理が必要ですが、お客様にかかる運用管理の手間を無くす為に、すべてネットクリエイツの専門エンジニアが遠隔管理を行います。
効果
- しんご歯科
副院長 浜中麻衣 氏
利便性とセキュリティ対策強化を同時に実現
ネットワークが統合されたことで、院内のさまざまな機器が効率よく利用できるようになりました。
今までは利用できなかった、受付でのネットワークプリンタ経由の領収書発行や、新たに導入した複合機のスキャナ機能により、スキャンしたデータをファイルサーバに自動保存し、どのPCからでも参照できるようになったりと、非常に便利になりました。
同時に、ネットワーク内で重要なデータを多く扱っていても、クライアントとネットワークで2重のセキュリティ対策を行っているという安心感があります。
ネットワーク機器を最大限に活用
昨今求められる高度なセキュリティ対策を含め、ネットワークの最適化が行えた事で、既存の資産や、新しい機器の機能を最大限に活用できるようになったと考えています。
リモートアクセス(VPN)を利用すれば、自宅や出張先からでも院内のデータを安全に参照できるそうなので、今後はそういったソリューションの導入を考えています。
しんご歯科
- 所在地
- 岡山県倉敷市2605-5
- 代表者
- 院長 森 慎吾
- 業種
- 医療
- URL
- http://www.shingo-dc.com/